太衝の指圧法

2016年09月21日20:27  指圧法 中医学 写真あり

もしも何かの症状のある誰かに「時間がないから一箇所だけ圧してくれ」と言われれば、私は迷わず太衝を指圧します。(トリガー理論を治療に取り入れてからは選択が広がりましたが)

太衝はどんな症状にも対応する万能穴というより必須の治療穴という印象です。



中医学では、肩コリや腰痛、頭痛、内臓の不調などの全ての症状は気の流れが悪くなる事から始まると考えますので、治療もまず「行気」といって気のめぐりを良くする事から始めるのです。

私はほぼ全ての患者さんに太衝を指圧しますが、硬結になっている方や、スジ状になっている方、凹んでいる方など人それぞれですね。

ツボは変動しますので圧痛反応を確かめながら治療点を定めます。

足の厥陰肝経の経穴である「太衝」は全身の気の流れを良くするナンバー1のツボでしょう。
イメージとしては、全身の経絡を流れる気がノロノロめぐっていたり、詰まって流れにくくなっている時に、太衝を指圧(瀉法)すると、一斉に流れがスピードアップして悪いもの(邪気)を押し流していくような感じです。

その他の症状では、
・冷え症や鬱症状など→「肝気欝結」
・冷えのぼせ →「肝気上逆」
・不眠症 →「心肝火旺」
・難聴や耳鳴り →「肝胆火旺」
・眼病は「肝胆湿熱証」
という証になりますが、どの証も肝経の治療がポイントになり、肝経の中でも太衝が重要なツボになります。

上記のような気欝や気滞から始まる病証は気の流れが詰まっている実証になりますので治療では瀉法の指圧になります。

指圧法は、全ての面に対して垂直に圧を入れるAの角度が基本になりますが、瀉法に作用するのは、経絡の流れに逆行する方向のBの角度になります。Cの角度は補法になります。



Bの角度のように経絡に対して斜めに圧を入れるには、皮膚と筋膜、筋肉などのそれぞれの組織がヨレたり、つっぱったりしないように(イメージですが)一直線にツボに圧が到達するように指圧します。

角度だけでなく、圧の入れ方や深さ、持続時間などでも補瀉を調整出来ますので、患者さんの体質やその日の体調に合わせた施術をする事が大切だと思います。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
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杉本指圧塾
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