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指圧治療家がお伝えする 経絡治療・トリガーポイント療法

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尺沢・孔最の指圧法で知っておくべき3つのこと

前腕の掌側面には、手に流注する経絡の中で、陰経が3本走行しています。

その中で、解剖学的正位にした時に一番外側を流れるのが肺経です。

今回は、肺経の経穴である尺沢と孔最の指圧法で、知っておくべき3つのポイントを説明します。


①前腕はやや回内位になっている

仰臥位で前腕の肺経を指圧する時に注意するポイントは、前腕がやや回内位になっていることです。(例外もある)

大胸筋の短縮などにより、上腕骨が内旋している事が主な原因と思われますが、

仰臥位では、上肢がやや内旋位の方がリラックス出来るのでしょう。

回内している前腕では、橈骨がやや前方に位置するため施術面が傾斜します。

肺経の中でも、尺沢や孔最など前腕で筋肉の厚みがある部位は、この傾斜している面に対して垂直に圧が入らないと、ツボを捉えることが出来ません。

拇指揉捏などで、肺経の走行する面の傾斜を確かめてから、ツボを正確に捉えることが大切です。

また施術時に、患者さんの手関節あたりを軽く把持して、肘関節を軽度屈曲位にする場合は、その面に対する垂直も考慮する必要があります。


②橈骨を押さない

肺経は前腕の橈側を走行します。
やや回内位になっている前腕の肺経ラインをそのまま床方向に圧を入れてしまうと、

橈側に付着している筋群が内方へ移動してしまい、施術者の拇指はそのまま橈骨に当たってしまいます。

このような圧は、骨膜刺激となり不快な痛みを与えてしまいます。

掌側面の外側に肺経は流れていますが、外側を狙い過ぎると、経絡やツボを捉えることが出来ません。

肺経の走行ラインと、腕橈骨筋などの筋の隆起や橈骨との位置関係を把握しておきましょう。


③左前腕の肺経を施術する時は、施術者は右手の拇指を使う

施術に使う手指は、施術者のやりやすい方で良いのですが、

まず基本手技として、上記のパターンで行って下さい。

左前腕の肺経に拇指圧や拇指揉捏を行う時は、右手で手技を行う方が、患者さんの前腕に手指がフィットして、肺経を捉えやすいのです。

これは、理屈ではなく感覚的なことです。

相手の前腕を「つかむ」のではなく、「つかまる」ような感じで、筋肉の形状に合わせて手指を当てて手技を行うと、

圧痛があっても、患者さんは防御せずリラックスして施術を受けることが出来ます。


以上、3つのポイントを知っていれば、肺経の尺沢や孔最を垂直に捉え、治療反応が起きる圧となります。


※経絡やツボ、トリガーポイントなどは、症状や体質などにより変動しますので、実際の臨床では上記の基本を理解したうえで、臨機応変に施術を行うことが大切です。



指圧塾では、

・治療反応を起こす指圧法の基礎
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指圧塾
指圧療法・経絡治療・トリガーポイント療法の講習会
http://shiatsu-juku.com/









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