FC2ブログ

指圧治療家がお伝えする 経絡治療・トリガーポイント療法

経絡按摩・経絡指圧・トリガーポイント療法・中医学・AKA療法・講習会、セミナーについて、指圧塾 塾長のブログ

スタッフ勉強会

昨日は、スタッフ勉強会を行いました。

首肩コリや頭痛、目やコメカミの痛みなどの痛みと関連する、
僧帽筋第1トリガーポイントと第2トリガーポイントの指圧法を練習しました。

この2つのトリガーポイント(TP)は、首と肩の付け根付近に形成されますが感触に違いがあります。



第1TPは「肩上部にある筋肉特有の弾力性」があり、第2TPは肩上部というよりは「背中のような硬さ」があります。
TPの硬さというよりは、身体部位による特徴と言いましょうか。

どちらも個人的なイメージなのでわかりづらいかもしれませんが、2つのTPは性質が違うため、指圧法も変わってくるのです。

第1TPは、僧帽筋の筋硬結を首肩の付け根に垂直に圧し当てるイメージで指圧します。



正確に指圧されますと、「ズーン!」という重い痛みが感じられます。
弾力性のある部位なので、筋硬結に逃げられないように捉えるのがポイントになります。

それには伏臥位になっている患者さんの骨格や体質を見ます。
頚椎が前彎増強タイプ or 減少タイプなのか。
また、筋肉や皮膚などの「遊び」があるタイプ or ガッチリ体型や筋肉がパンパンに張っていて「遊び」がないタイプなのか。
これらを考慮して狙いを定めます!

一発でTPの垂直を捉えられなくてもかまいませんが、「診断即治療」という原則がありますから、全ての圧が治療と同様の気持ちの良い圧になっている事が大切です。

第2TPは、身体部位的に硬い場所になりますが、肩の丸みに合わせて垂直に狙います。



けっして強く押すというわけではありませんが、圧が弱く浅くなりますと効きませんので、狙いを定めてしっかり体重をかける必要があります。

どこの部位の指圧をする時にも言える事ですが、施術者の母指が反り指でも立ち指でも、硬結を捉え体重をかけていくと、母指の先端が少し反らされます。その事により圧の方向がズレていくことがあります。

これは自分では気がつかない事が多いので、響きがあるか、強さは適切かどうかなど、患者さんとコミニュケーションを取りながら施術されると良いですね。

重心移動や指の当て方にもコツがありますので、しっかり練習しましょう。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf
スポンサーサイト

脊柱起立筋の指圧法

11月3日(木)の指圧塾初級コースでは、伏臥位での背部の指圧法を学びます。

伏臥位での背部指圧法のポイントは、脊柱の彎曲や胸当ての角度、また胸腰移行部の筋の肥厚を考慮して垂直を捉えることです。

圧の角度がズレてしまうと、治療効果が期待出来ないだけでなく、「もっと強く押して!」と言われてしまうかもしれません。

胸椎7番から12番くらいまでの指圧法を練習します。
脊柱起立筋の内縁や外縁、筋腹を狙いますが、それぞれ垂直の捉え方が変わってきます。

起立筋内縁部(膀胱経1行線)の指圧法は、経絡や筋線維は縦に走行しています。これをしっかりイメージして下さい。

その縦に走行しているラインに真っ直ぐ圧を入れたいのですが、患者さんはベッドに伏臥位になっていて、施術者はその横に位置しており、そこから重心移動をして圧をかけるため、垂直に圧を入れるのが難しいのです。

正しい指圧が施されると、腹部や上方、または下方にも響く感じがあり、「先生、そこそこっ!」という効いてる実感が出ます。

圧をやや内方に向け椎弓を受けにしたり、やや外方に向け筋硬結を受けにすると、また違った響き方をするでしょう!

最長筋のトリガーポイントを狙うには筋腹を指圧します。
体重を乗せた時に、筋硬結が内側や外側に逃げられないように垂直に指圧するためには、母指や肘の当て方にコツがあります。
これは文章では説明しづらいので、実技でやりますのでしっかり習得して下さい。

起立筋外縁部は、膀胱経2行線や腸肋筋トリガーポイントを狙います。

筋肉が薄く感じられますが、腸肋筋を狙う場合はしっかり筋硬結を捉え、肋骨や肋間を受けにして圧を入れます。

また腸肋筋外縁部と肋骨の境い目を狙う場合は、ベッド方向に圧が向かってしまうと肋骨を押してしまいます。胸郭に対して垂直に圧が入るように方向を意識すると良いでしょう。

背部の筋肉の質や骨格の形状を把握するためには、母指揉捏も重要な技法になります。
肘圧とあわせて練習していきたいと思います。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf

表裏同名経

表裏経と同名経について書いてきましたが、これを活かすのが経絡治療のコツです。

今回は、表裏同名経(同名表裏経)という考え方をプラスしてみましょう。

例えば、胃の調子が悪いとします。問診や腹診から胃経の異常と診断し治療を行いますが、

身体全体から胃へアプローチをしたいところですから、胃経以外の経絡からも治療効果を狙います。

足の陽明胃経
表裏経 → 足の太陰脾経
同名経 → 手の陽明大腸経

これで胃経と関連する2つの経絡が治療対象の候補に出てきました。

そしてさらに、胃経の表裏経は脾経ですが、その脾経の同名経は肺経になり、

胃経の同名経は大腸経ですが、その大腸経の表裏経も肺経になります。

ですので、胃経と肺経の関係は表裏経の同名経(同名経の表裏経でもある)になるので関連が強いのです。

この関係性は12経絡全てにあり、整理しますと、

①肺・大腸・胃・脾
②心・小腸・膀胱・腎
③心包・三焦・胆・肝

という3つのグループに分けられます。
このように1つの経絡に対して、表裏経、同名経、表裏同名経(同名表裏経)と、3つの経絡との関連性が見えてきます。

始めは頭が混乱しますが、施術に取り入れていくうちにスッキリと体系化されてくるでしょう。

ここで経絡テストの理論を取り入れてみますと、

まず、人間が直立していると思って下さい。解剖学的正位ではなく、手掌を内側に向けます。いわゆる「気をつけ!」の姿勢です。

この時に、身体の前面を走行するグループは上記の①。後面を走行するグループは②。側面は③のグループとなります。

経絡テストでは主に経絡の伸展障害を診ますので、首や腰の動きと照らし合わせてみますと、

後屈異常は①のグループ
前屈異常は②のグループ
側屈異常は③のグループ

このように分類されます。

問診や腹診、または症状のある部位から原因となっている経絡を診断しますが、身体の動きからでも経絡の弱りを診る事が出来るのです。

そして、表裏経や同名経、表裏同名経(同名表裏経)を中心に全身からアプローチすると治療効果が高まります!


指圧塾
指圧療法・経絡治療・トリガーポイント療法の講習会
http://shiatsu-juku.com/




テーマ:心と身体 - ジャンル:心と身体

同名経

古典経絡でいう正経12経では、
上肢には、肺経、心包経、心経、大腸経、三焦経、小腸経の6経が、

下肢には、脾経、肝経、腎経、胃経、胆経、膀胱経の6経が流れています。

その各経絡には正式名称がありまして、

手の太陰肺経、手の厥陰心包経、手の少陰心経、手の陽明大腸経、手の少陽三焦経、手の太陽膀胱経

足の太陰脾経、足の厥陰肝経、足の少陰腎経、足の陽明胃経、足の少陽胆経、足の太陽膀胱経

上記のようになりますが、上肢と下肢で同じ名称のついた経絡があるのにお気づきだと思います。

これを同名経と言います。
手の太陰肺経の同名経は足の太陰脾経で、足の太陽膀胱経の同名経は手の太陽小腸経となりますね。

前回のブログで表裏経について書きましたが、ある経絡に異常がありますと、表裏経の他に同名経にも異常が表れやすい。または治療対象経絡になるという事になります。

例えば、肘の外側の大腸経に痛みがある場合、大腸経が治療対象経絡になりますが、手の陽明大腸経と同名の足の陽明胃経も治療すると効果が高まります。

上肢に表れた症状であっても、下肢からもアプローチが出来るという事です。これも陰陽論の活用となりますね。

表裏経と同名経の組み合わせを覚えておくと、症状に対して一つの視点からではなく多角的に診る事が出来るようになりますし、身体全体を施術する時にも重点部位がイメージしやすくなり、経絡治療が楽しくなってきます。


指圧塾
指圧療法・経絡治療・トリガーポイント療法の講習会
http://shiatsu-juku.com/




テーマ:心と身体 - ジャンル:心と身体

表裏経

表裏経とは陰陽関係にある経絡の事で同じ五行に属するものになります。

まず12経絡を陰陽に分類しますと、

五臓 → 肝・心・脾・肺・腎・(心包) ⇨ 陰の経絡

五腑 → 胆・小腸・胃・大腸・膀胱・(三焦) ⇨ 陽の経絡

五行とは、木・火・土・金・水の五つの要素の事で、五行に臓腑を配当しますと、

木 → 肝・胆
火 → 心・小腸、心包・三焦
土 → 脾・胃
金 → 肺・大腸
水 → 腎・膀胱

上記の分類で見ますと、肝経の表裏経は胆経となり、大腸経の表裏経は肺経となるわけです。

この表裏経という考え方をどう治療に活かすかといいますと、
例えば、手の示指に何か症状のある場合、この部位は大腸経が流れていますので、治療対象経絡はそのまま大腸経となるわけですが、大腸経と表裏経になる肺経も治療することにより治療効果が高まります。

そして、症状の表れ方にもよりますが、臓腑の陰陽関係で言いますと陽経の異常は陰経の弱りから起こっている事が多いのです。

慢性化や重症化している症状は特にこの考え方は大切です。

治療に活かす陰陽理論は、上半身と下半身、健側と患側、前面と後面などと、見方はたくさんあると思います。

オモテに表れた現象だけでなく、ウラに隠れている原因にも目を向ける手立てとして表裏経が頭に入っていると良いですね。


指圧塾
指圧療法・経絡治療・トリガーポイント療法の講習会
http://shiatsu-juku.com/



テーマ:心と身体 - ジャンル:心と身体

肩コリの経絡按摩・関節運動法

昨日は、経絡按摩・関節運動法講習会の練習会があり、お手伝いに行ってきました。

関節運動法とは、関節運動学的アプローチ(AKA)に中医学の理論を応用した整体法です。

今回は肘関節(腕橈関節・腕尺関節)の手技です。
肘関節の関節面の形状をしっかり意識して手技を行います。

肘関節の関節機能異常が改善する事により、肘痛に効果があるだけでなく、上肢をめぐる経絡の流れも良くなり臓腑の機能も改善していきます。
その証拠に適切な手技を施すと腹鳴が起こったり胸腹部募穴の圧迫不快感が軽減します。

例えば、肘痛の症状が無くても尺沢に硬結圧痛反応があるとします。
尺沢は肺経の経穴ですので、肺経の弱りが現れているのと、尺沢のある部位である腕橈関節に機能異常があると考え治療関節になります。

以前私も、腕尺関節の離開法という手技を受けた時に、胸が広がるような気持ちの良い響きを感じた事があります。
心包経か心経に経絡反応が起こったのでしょうね。

続いて肩コリ治療に有効な関節運動法として、仙腸関節、脊柱の椎間関節、肩鎖関節の手技を行いました。

同じ肩コリを訴える患者さんでも、症状や異常経絡の違いによって、関節機能異常が起こる部位が違います。
特に脊柱では、胸椎7番から腰椎1番までの椎間関節の中で、一番響き感がある部位を治療関節として手技を行うと、肩コリ治療に効果的です。

私も患者モデルをやらせて頂きましたが、私の場合は「胸椎11/12番椎間関節の逆捻転」と「肩鎖関節の後方滑り法」という手技で、肩井というツボの圧痛が軽減しました。

その後に背腰部の膀胱経2行線の按摩の練習を行いましたが、右の意舎というツボにはっきりと硬結圧痛がありましたので、脾経の弱りが現れていたのでしょう。

※胸椎11/12番椎間関節と背部の意舎というツボは脾経の異常が現れる部位です。

患者さんが訴える症状に対して、原因となっている臓腑を診断するためには、背腰部兪穴の母指圧、母指揉捏が重要になりますので、しっかり練習しましょう。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf

下腿前側部のトリガーポイント

10月27日(木)の指圧塾中級コースでは、胃・胆・脾経の重要穴の指圧法と併せて、下腿前側と外側に付着する筋肉のトリガーポイントの指圧法を行います。

下腿の筋肉に対する垂直の捉え方は、
「下腿前側部の指圧法」
http://shiatsujuku.blog.fc2.com/blog-entry-5.html?sp
を参考にして下さい。

歩行時や正座をした時に足関節前面や足の甲が痛む。
痛風の後遺症や外反母趾などからくる母趾背面の痛みなどがある場合は、前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋のトリガーポイントが活性化している事が考えられます。





また、足関節の外側に痛みがある場合は腓骨筋群のトリガーポイントが活性化している可能性があります。
捻挫の後遺症や捻ったりした覚えがないのに痛むケースもあるでしょう。



トリガーポイント(TP)は、はっきりとした硬結として触れるものや、スジ状になっていたり、糸がほつれてダマになって感じるようなものがあります。

「診断即治療」といって、触診がそのまま治療になっている手技が指圧の原則ですから、TPを探るような手つきではいけません。
按法(母指圧)によってTPを発見出来るのが理想ですが、わかりにくい場合は摩法(母指揉捏)を行いTPの位置や形状を確認します。
この場合の母指揉捏は、筋を傷めるような手技ではいけません。
筋線維に対して直角または平行に、筋や硬結の形状に合わせて、全ての面に垂直に圧が向かうように丁寧に揉捏します。
揉捏によって得た情報を元に、最適な角度で按法(安定持続圧)を施し、TPを沈静化させます。

足部の症状が改善される事により、全身のバランスが整っていく期待も出来ますね。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf

脾・胃経 瀉法の指圧

10月27日(木)の指圧塾中級コースでは、仰臥位での下腿の重要穴の指圧法を学びます。

脾経・胃経の指圧法について、下腿の筋肉に対する垂直の捉え方は、
「下腿前側部の指圧法」
http://shiatsujuku.blog.fc2.com/blog-entry-5.html?sp
を参考にして下さい。

ストレスや飲食不摂生により溜まった湿邪を取り除き、気の昇降を正常化させる目的の指圧法について考えたいと思います。

この場合、脾胃の実証と考えますので瀉法の指圧法となります。

胃経では、経絡の流れと逆行するように圧を入れるため、胃経の面に対して垂直ではなく、やや上方に向け斜めに(皮膚や筋膜、筋肉がヨレたり、つっぱったりしないように一直線に)圧を入れます。そして足関節から膝関節に向かい求心性に指圧をしていきます。

治療反応が起きやすい経穴は上巨虚や足三里でしょう。上巨虚は大腸経との関連も強く(下合穴)、足三里は湿邪を取る作用と、五行穴でいうと合穴に配当され逆気の症状に良く効きます。
胃経の逆気といえば、吐き気やゲップ、逆流性食道炎のような症状がありますね。

脾経も瀉法の指圧になりますので、経絡の流れと逆行するように、脾経の面に対してやや下方に向け斜めに圧を入れます。そして膝関節から足関節に向かい遠心性に指圧をしていきます。

脾経の重要穴は、去湿効果の最も高いとされる陰陵泉。または硬結圧痛反応が良くある地機です。

また、足部にある経穴では、脾経の絡穴である公孫は脾胃の両経に効き、

胃経の内庭は五行穴では榮穴に配当され過度な食欲を抑え、
陥谷は五行穴の兪穴に配当され、湿邪を取り去る効果が期待出来ます。

脾胃の経絡反応が起こると、腹鳴がしたり、手足がポカポカ温まってきたり、頭がスッキリしたりという反応が起こる事があります。

中焦の気の流れを良くする事によって、様々な症状への治療効果が高まる期待が出来るでしょう。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf

脾・胃の生理作用

脾経と胃経は現代医学で考えても消化器系の働きをしていると考えられ、飽食の現代社会では異常の出やすい経絡ですね。「思い悩めば脾が病む」と言われているように、ストレスなどでも影響を受けます。
ストレスではまず肝が変調し、肝の疏泄作用が失調しますと、脾胃の働きをコントロール出来なくなります。

五行相生相剋図で見ると「木剋土」にあたります。色々な症状がこの「木剋土」の異常から始まる事が多いのではないでしょうか。



ストレスや過労、パソコンやスマホのやり過ぎにより肝が病み、お酒の飲み過ぎ、甘い物の食べ過ぎで脾胃が病むというパターンです。
消化不良となった物は湿邪となって脾胃に溜まります。
それに運動不足も加わりさらに下腿の気血のめぐりが滞りますね。

脾胃の弱りは、約2000年前から戦後の食糧難の時代までは、気血を作るのに十分な栄養が摂れずに虚証となって現れていたと思われますが、ストレス、飽食の現代では逆に気血の流れが滞り詰まって実証として現れる事が多いと思われます。

脾は昇清という機能があり、清らかな気を昇らせ、胃は降濁作用により気を下に降ろす働きがあります。
この脾胃の生理作用が気の昇降を井戸の釣瓶(つるべ)のようにコントロールしています。

肝経の太衝を指圧して気の流れを良くするスイッチをオンにして、脾経・胃経を治療して中焦に溜まった湿邪を取り除き、消化器系の働きを正常化させ、全身の気のめぐりを良くしましょう。

次回は脾経・胃経の指圧法についてお話ししたいと思います。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf

太衝の指圧法

もしも何かの症状のある誰かに「時間がないから一箇所だけ圧してくれ」と言われれば、私は迷わず太衝を指圧します。(トリガー理論を治療に取り入れてからは選択が広がりましたが)

太衝はどんな症状にも対応する万能穴というより必須の治療穴という印象です。



中医学では、肩コリや腰痛、頭痛、内臓の不調などの全ての症状は気の流れが悪くなる事から始まると考えますので、治療もまず「行気」といって気のめぐりを良くする事から始めるのです。

私はほぼ全ての患者さんに太衝を指圧しますが、硬結になっている方や、スジ状になっている方、凹んでいる方など人それぞれですね。

ツボは変動しますので圧痛反応を確かめながら治療点を定めます。

足の厥陰肝経の経穴である「太衝」は全身の気の流れを良くするナンバー1のツボでしょう。
イメージとしては、全身の経絡を流れる気がノロノロめぐっていたり、詰まって流れにくくなっている時に、太衝を指圧(瀉法)すると、一斉に流れがスピードアップして悪いもの(邪気)を押し流していくような感じです。

その他の症状では、
・冷え症や鬱症状など→「肝気欝結」
・冷えのぼせ →「肝気上逆」
・不眠症 →「心肝火旺」
・難聴や耳鳴り →「肝胆火旺」
・眼病は「肝胆湿熱証」
という証になりますが、どの証も肝経の治療がポイントになり、肝経の中でも太衝が重要なツボになります。

上記のような気欝や気滞から始まる病証は気の流れが詰まっている実証になりますので治療では瀉法の指圧になります。

指圧法は、全ての面に対して垂直に圧を入れるAの角度が基本になりますが、瀉法に作用するのは、経絡の流れに逆行する方向のBの角度になります。Cの角度は補法になります。



Bの角度のように経絡に対して斜めに圧を入れるには、皮膚と筋膜、筋肉などのそれぞれの組織がヨレたり、つっぱったりしないように(イメージですが)一直線にツボに圧が到達するように指圧します。

角度だけでなく、圧の入れ方や深さ、持続時間などでも補瀉を調整出来ますので、患者さんの体質やその日の体調に合わせた施術をする事が大切だと思います。

・効かす 響かす指圧法が身につく
・少人数制による徹底指導
・どの回からでも参加OK

杉本指圧塾
http://www.sugimoto-chiryouin.com/chiryoujuku.html

初級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/dcb8bb069556b0e018718f922ac8d52d.pdf

中級コース詳細
http://www.sugimoto-chiryouin.com/wp-content/uploads/2016/08/e7736871b230e53052819f52cf95c438.pdf